2024.07.08
7月8日 放映
JA茨城むつみ三和地区野菜生産部会 苦瓜
- 品目
苦瓜
- 団体名
JA茨城むつみ三和地区 野菜生産部会
商品名と品種名
惚ろにがうり/えらぶ
産地について
茨城県西端に位置する古河市。後継者を中心に若い生産者が多く、現在29名で栽培している。作付面積は約8ha。京浜市場を中心に年間約400t出荷している。
生産を始めたきっかけ・歴史
以前は、ほうれん草やメロンが夏場の主流作物の産地だったが、温暖化の影響や連作障害で栽培が難しくなり、17年前から数名の生産者が試験的に栽培を開始した。厳しい出荷要件をクリアしたことにより、平成25年に県の銘柄指定産地に認定され、「惚ろにがうり」と名称を改め、ブランド化に取り組んでいる。
生産方法の特色味の特色
生産者間の情報共有・栽培技術向上の為、毎月1回圃場巡回・栽培講習会を行っている。基本的な栽培方法のマニュアルを独自で作成しており、新規の生産者も取組みやすい体制をとっている。食べづらい印象のある苦瓜だが、古河市で作る苦瓜は苦みがマイルドで食べやすい「えらぶ」という品種に統一している。
今年のでき具合
例年通り順調な生育。6月上旬から出荷開始となっており、7月中旬頃から出荷ピークに入ってくる。
安心安全について
毎月栽培履歴の提出を出荷者全員に義務付けている。残留農薬等の安全安心に関する検査も毎年実施している。
産地の気候や環境
比較的天災の少ない地域。(主に台風)首都60㌔圏内であり、圏央道が開通した事でより鮮度の良い野菜供給が可能となった。
生産する際のこだわり・心がけ
色・形・品質に関して厳しい出荷基準を設けている。「A品は濃い緑でまっすぐな物(指1本も入らない)のみ等」実に光が当たることで濃い緑色になるので不要な葉やツルの除去なで手間を惜しまず良いものを作ることを心掛けている。
栄養と効能
苦瓜90%が水分の為とても低カロリー。ビタミンCが豊富で風邪予防や美容に効果があり、血圧を下げる成分のカリウムも豊富に含まれている。苦み成分のモモルデシンは胃腸を刺激して食欲をわかせる効果もあり、夏バテ予防に最適な食材。
良い物の見分け方
全体が濃い緑でずっしりと重いものが良い。苦瓜特有のイボがしっかりとしていてツヤのあるものが新鮮である。曲がりなど形状の違いは味には影響がない。
購入後の保存方法
縦半分に切った後、中の種と白いワタを取り除く。ラップで包んで冷蔵庫に入れると1週間から10日ほど保存可能。
冷凍庫で保存する場合は薄切りにしてから保存袋にいれて冷凍する。産地のホームページ
JA茨城むつみの公式ページ
https://www.jamutsumi.com/情報提供/出演者
JA茨城むつみ三和地区野菜生産部会
奈桐 優治さん
新井 慶樹さん