2024.12.23
12月23日 放映
ブロッコリー 全農さいたま
- 品目
ブロッコリー
- 団体名
全農さいたま
商品名と品種名
ブロッコリー/おはよう・こんにちは
産地について
利根川の肥沃な大地のおかげで多品目の野菜が栽培できる産地。
生産を始めたきっかけ・歴史
ブロッコリーはもともとヨーロッパが原産地です。日本で知れた理由は1923年頃で100年前にイタリアから移民してきた生産者が持ち込んだと言われています。ただし、当初は綺麗な花を咲かせる見た目が評価されており、鑑賞に使われていました。日本で評価され、食べられ始めたのは1960年前後ですが、洋食文化で用いられるカリフラワーの方が人気でした。その後、1980年頃に埼玉県が食用ブロッコリーの産地として生産を始めました。生産理由としては、1980年頃に埼玉県では多くの「区画整理」が行われ、農地整理がありました。まとまった農地が確保できたことから、JAと生産者が協議し、将来性がある野菜を作ろうと考え、ブロッコリーに焦点を充てたのが生産のきっかけになります。ブロッコリーに焦点を充てた理由としては、①栽培が簡単なこと ※気温変化に強く、3~4ヶ月で収穫できる。②設備費が低いこと ※露地栽培が可能で経費があまりかからない。③もともと観賞用としての認知度があったこと。 ※見たことない野菜は広まりにくいためが挙げられます。その後、現代に近づくにつれ栄養価が評価され需要が年々強まる品目になっています。
生産方法の特色味の特色
①生産方法露地栽培が基本になります。生育適温は15度~20度。10度前後や30度前後で生育が鈍化しますが、生育自体は止まらないため作りやすい作物です。その作りやすさから北海度から九州・四国まで日本全国で栽培されています。②味適切な湯で時間は花蕾部分で2~3分。茎部分で3~4分が目安になります。花蕾部分はほんのり甘味がありますが、湯で時間が長いと甘さが失われます。茎部分は甘味はほぼありませんが、食べ応えがあります。味にクセがないため様々な料理に使用できます。
今年のでき具合
夏の猛暑の影響で作型に苦労しましたが主力品種のおはよう、こんにちはがこれから出荷が増えていきます。
安心安全について
使用した農薬や日付がわかるよう「生産履歴」や「生産管理記録簿」というものを記入し、出荷前に提出をおこなっています。また、抜き打ちで残留農薬などがでていないか成分をチェックをし、安全性確保に努めています。収穫したブロッコリーについては、異物などが入っていないかJAで検査をおこない、市場、量販店に出荷されます。
産地の気候や環境
夏は猛暑、ゲリラ豪雨などもあり近年は栽培に苦労することも増えてきました。冬には赤城おろしの風を受けた野菜が甘みを増しおいしくなり出荷されます。
生産する際のこだわり・心がけ
埼玉県独自の菜食美人というものに取り組んでおり、土壌診断をもとに各生産者が土づくりに励み病気の被害、虫の被害を抑えるよう安心安全な農業に努めてめております。
栄養と効能
栄養価が高く、サプリメントにも多く使われています。・タンパク質・食物繊維(便秘解消、血糖値の上昇抑制、コレステロール値の低下)・カリウム(ナトリウムの再吸収抑制、高血圧抑制)、鉄(貧血予防)・葉酸(赤血球の生産を助ける。)・ビタミンA(β-カロテンが変換。目や皮膚の粘膜健康化)・ビタミンC(コラーゲンの生成、疲労回復、美肌効果)・ビタミンK(カルシウムを骨に沈着させる、骨粗鬆症予防)これらの栄養価は、身近な野菜であるキャベツやトマトなどよりも全て高く、ビタミンCはレモンの約3倍含まれています。特に特徴的な成分はスルフォラファンという硫黄化合物の1種。がん予防・風邪などの免疫力UPの効果、体内年齢の若返りがあります。野菜の中でも特に健康意識・美容意識が高い人におススメの野菜。
良い物の見分け方
花蕾のしまりが良く、重量感のあるもの。
購入後の保存方法
ほとんどの野菜に言えることですが、畑にあった時のまま保管するのが望ましいです。ブロッコリーで言えば茎を下にし、花蕾部分を上にして冷蔵庫で保存してください。冷凍保存も可能ですが、食味・栄養価は若干劣化します。冷凍保存する場合は、茹でた後、蒸した後に水をしっかりと切ってから冷凍庫保存してください。
産地のホームページ
JA埼玉ひびきの公式ホームページ
https://www.ja-hibikino.jp/情報提供/出演者
JA埼玉ひびきの本庄地区ブロッコリー部会
小久保佳幸(コクボヨシユキ)さん
金井剛(カナイツヨシ)さん