4月の旬菜情報
放送日 | 品目 | 団体名 | 更新状況 |
4/1 | 本春キャベツ | JA三浦市 | 更新済 |
4/8 | トマト | JAやつしろ トマト選果場利用組合 |
更新済 |
4/15 | ミニトマト |
JA宮崎経済連 |
更新済 |
4/22 | トマト | JAおやま東部トマト部会 |
更新済 |
4/30 | こだま西瓜 | JA北つくば | 更新済 |
4/30 こだま西瓜 JA北つくば
JA北つくば管内のうち,筑西市と桜川市でこだま西瓜の生産が行われている。
令和5年度の生産量(出荷数量)は約41万ケースであり,全国有数の産地であります。
※こだま西瓜とは
こだま西瓜はスイカの小さいものではなく、冷蔵庫に入る大きさを目的に品種改良された品種です。皮が薄く,しゃりしゃりとした食感で,大玉西瓜に比べて糖度(1~2度)が高く,皮の際まで甘いのが特長です。
1 JA北つくばこだま西瓜部会概要
(1)部会員数 142名 (筑西市86名・桜川市56名)
(2)作付面積 約61ha (筑西市34ha・桜川市27ha)
2 生産状況
こだま西瓜の本格的な出荷は、5月ゴールデンウィーク後からとなり,その後は徐々に増加し、5月下旬から6月に出荷最盛期となる見込み。
(1)生産体系(パイプハウスによる無加温栽培)
こだま西瓜 ⇒播種(11~12月)→接木(11~翌1月)→定植(12~翌2月)→交配(2~3月)→収穫・出荷(3~7月)
黒こだま西瓜⇒播種(3~4月)→接木(4~5月)→定植(4~5月)→交配(5~7月)→収穫・出荷(7~8月)
(2)大 き さ:1.5~2kg(5,6玉による8kg/箱での出荷)中心
(3)糖 度:12~14度
(4)品種構成:スウィートキッズ(81.8%),ピノ・ガール(9.0%),
(6.1%),ひとりじめ7(1.8%),(1.3%)
3 販売状況
(1)出 荷 先:市場10か所(東京青果株式会社・東京新宿ベジフル株式会社等),
GPS(茨城パルシステム生協等)
全国農協食品株式会社(ゆうパック・カード会社等)
直売所(ファーマーズマーケットきらいち筑西店等)
(2)販売実績:約41万ケース,約11億6千万円(令和5年度)
4 部会の主な取組
こだま西瓜は大玉西瓜の小さいものではなく、冷蔵庫の普及に伴い、冷蔵庫に入る大きさを目的に品種改良されて生まれた、特別の品種で皮が薄く,しゃりしゃりとした食感で,大玉西瓜に比べて糖度(1~2度)が高く,皮の際まで甘い。
「紅の誘惑」及び「誘惑のひとみ」は,生産者の各ほ場において,出荷前にJA担当者が
試し割りを行い,食味・糖度・食感・圃場の状態等を確認し,基準に合格したこだま西瓜。
昭和20年代には露地による大玉西瓜の栽培が盛んに行われていたが、昭和32年にこだま西瓜の試作導入し、昭和35年農業用ビニールの普及に伴い、「新幹線こだま」にちなんだ新品種、黄こだまでのトンネル型栽培が導入された。また、核家族化が叫ばれ始め消費者のニーズにあった「西瓜」として市場より好評を得る。
昭和44年にはパイプハウス型栽培が全農家へ普及し「こだま西瓜」の骨格が出来上がる。
産地情報の取引市場へのきめ細やかな提供や,栽培品種の変更等により販売単価、近年は高値で販売されている。
全ほ場の土壌診断を行い,土壌の健全化を図るとともに,化学肥料や農薬の使用をできるだけ控え,環境に優しい農業に取り組んでいる。
こだま西瓜の前後にトマトやレタス等の品目を導入することで,連作障害を回避するとともに,作型を分散して労働力の平準化を図っている。
二十四節気の立夏を「こだますいかの日」として制定し、平成29年2月13日に一般社団法人日本記念日協会に正式登録した。※令和6年は5月5日(日)
平成28年産より,高島屋のギフトカタログにJA北つくばの黒こだま西瓜が掲載され,
約600玉を販売している。
第48回日本農業賞(集団組織の部)特別賞 受賞(平成31年3月9日)
産地維持の為、令和3年に青年部を発足し、後継者の確保・育成を行っている。
JA北つくばの公式ページ
情報提供/出演者
JA北つくばこだま西瓜部会
柳田 武さん
白田 昌弘さん
4/22放映 JAおやま東部トマト部会 トマト
商品名と品種名 |
トマト/麗容・麗妃 |
産地について |
栃木県南部に位置し小山市と野木町の生産者58名,17ha一人平均30a栽培、本年産は2,800t京浜・東北市場へ出荷 |
生産を始めたきっかけ・歴史 |
信末氏は、親が栽培していた「トマト」栽培の後を継ぐ形で25年前に就農しました。幼い頃に箱折り等の作業はしてきたものの専門的な知識はなく、農業大学校で2年間学び、卒業後本格的に農業を始めました。現在、両親と3人で「トマト」栽培に励んでいます。 |
生産方法の特色味の特色 |
トマトの授粉作業には、「マルハナバチ」も利用し、空洞果の発生を防ぎ実の詰まったトマトが出来ます。 麗容は、肉質がしっかりしているので、赤く熟してから収穫できる為、リコピン含有量とグルタミン酸含有量が高く、酸味と甘味のバランスが良くコクがあります。 |
今年のでき具合 |
9月の定植時の高温で定植直後苗の生育が心配でしたが概ね良好となっている。1月、2月、は収穫量が例年並みの出荷が出来ました。4月も概ね良好になってくると思われます今後も部会員一丸となり日々トマト栽培に励んでいきます。 |
安心安全について |
JAおやま東部トマト部会では、持続性の高いトマト栽培を目指している為、栃木県からエコファーマーの認定を受けております。また、部会員全員が安心安全はあたりまえの事と認識しており生産履歴の記帳や残留農薬検査を行っています。 |
産地の気候や環境 |
栃木県は日本でも日照時間が多い県で、肥沃な大地と太陽の恵みを受け、トマトを栽培するに当たっては恵まれた環境にあります。 |
生産する際のこだわり・心がけ |
授粉では、マルハナバチを利用することにより、ハチへの影響のない農薬(殺虫剤)を使用することとなる。また、ハウスの全開口部にネットを張ることにより、害虫のハウス内への侵入が抑えられ農薬の使用回数を減らすことができる。消費者に安全でおいしいトマトがお届けできるよう心掛けています。 |
栄養と効能 |
トマトの赤い色に含まれる成分のリコピンは、高い抗酸化作用があり、肌の老化を進めたり、糖尿病・肥満・高脂血症などの生活習慣病の原因になる活性酸素を退治する働きがあると言われています。その他にも風邪予防に作用するビタミンCや消化器の粘膜の働きを活発にしてくれるビタミンA等も含まれています。リコピンは油に溶けやすく熱にも強いので、油を使った料理などでも体内に吸収されます。 |
良い物の見分け方 |
ヘタが緑色でピンとしているもの、赤く熟して全体の色が均一で、皮にハリ・ツヤがあり、肉質がしっかりしており、ずっしりと重みのあるもの |
購入後の保存方法 |
赤く熟れたトマトは、ヘタを下にして、くっつかないように並べポリ袋に入れて密封後、冷蔵庫の野菜室で保存する。(トマトは重なり合うとその部分から早く悪くなるので並べ方が大事です)青いトマトは常温で保存し、赤く熟れてから冷蔵庫で保存します。 |
産地のホームページ |
JAおやまの公式ページ |
情報提供/出演者 |
JAおやま 東部トマト部会 信末 薫さん 石塚 強志さん |
4/15 JA宮崎経済連 ミニトマト
商品名と品種名 |
ミニトマト/小鈴エル 等 |
産地について |
太平洋沿岸の温暖な気候が特色でこの気候を利用した農業が繰り広げられており、日本有数の農業地帯となっています。 |
生産を始めたきっかけ・歴史 |
昭和40年代ごろから施設園芸が始まり、地域の気候に適したトマト栽培が普及してきました。 |
生産方法の特色味の特色 |
8月初旬から栽培が始まり、10月から翌年6月までの収穫出荷を行う促成栽培が主流に行われており、豊富な日照量、昼夜の温度差、乾燥した気候から甘味に強い、濃厚な味わいのトマトが生産されています。遮根シート、炭酸ガス発生装置、環境測定器、養液土耕システムの導入により、厳寒期の低日射の中でも、マニュアル化した灌水や施肥を行うことで、安定的な出荷を行い、全体的な収量アップや品質向上を目指している。主力産地と比べ規模の差はあるが、先進地にひけをとらない品質を維持し、目揃え会を開催し、着色をそろえている。環境測定装置から得られる情報により、部会全体に活用できる技術を共有し、全体の栽培技術の統一化を図る。 |
今年のでき具合 |
今年は生育期間の曇天に悩まされたが、現在は生育順調で玉太りも良く品質が良いです。出荷は11月中旬~6月いっぱいで最盛期は3月下旬~5月。 |
安心安全について |
今年は生育期間の曇天に悩まされたが、現在は生育順調で玉太りも良く品質が良いです。出荷は11月中旬~6月いっぱいで最盛期は3月下旬~5月。 |
産地の気候や環境 |
全国トップクラスの日照量。九州の真ん中を南北に走る九州産地が、冬の冷たく湿った西風をさえぎるため、宮崎平野部ではほどんど雪が降らず、温暖な気候に恵まれています。 |
生産する際のこだわり・心がけ |
ミニトマト栽培には温かい気温が必要で、寒い冬の時期には夜間暖房を使ってます。有機肥料を中心とした肥料設計で食味・糖度の向上に心がけています。 |
栄養と効能 |
ビタミンCが豊富でリコピンが含まれております。生食でビタミンCで風邪予防、美肌効果。加熱してリコピンが生食の8倍。リコピンによる生活習慣病予防にもなる。 |
良い物の見分け方 |
色が濃く、艶があり、ヘタがしっかりして、実が硬く、裂果のないものが良いと思われます。 |
購入後の保存方法 |
直射日光の当たらない、冷涼な場所に保管し、夏場については冷蔵庫に保管してください。 |
産地のホームページ |
JA宮崎中央農業組合の公式ページ http://chuou.ja-miyazaki.jp/ |
情報提供/出演者 |
JA宮崎中央農業協同組合 トマト部会 山元 美鈴(やまもと みすず)さん 林田 拓人(はやしだ たくと)さん |
4/8放映 JAやつしろ トマト選果利用組合
商品名と品種名 |
はちべえトマト |
産地について |
熊本県八代地域は冬春トマト日本一の産地。トマト選果場利用組合は生産者181名、栽培面積142haと熊本県の中でも№1の生産者者・面積でトマトを生産している。 |
生産を始めたきっかけ・歴史 |
大規模選果場の建設や、選果選別の機械化に伴い、各地域の生産者組織を大きく一本化し、トマト選果場利用組合として設立。設立20周年を超え、今後も安定した生産に取り組む。 |
生産方法の特色味の特色 |
8月中旬から定植し、10月上旬から6月20日までの約9ヶ月間、トマトの出荷をおこなっており、最盛期は12月と5月。選果時に光センサーによって、糖度4度以下のものは出荷しないこととしている。ミネラル含んだ土壌に育ったトマトで、糖度4度以上のトマトを出荷。選果選別も一流と、総合的な評価がなされている。 |
今年のでき具合 |
病害虫の発生も徹底的な圃場管理により、被害については例年より少ない。秋の高温乾燥の影響を受けたものの例年並みの出荷量を維持し、本年も食味・質・量の3拍子揃ったはちべえトマトの出荷に期待できる。 |
安心安全について |
熊本県版GAPの認証を得たのち、今後はJGAP取得に向けた食品安全・環境保全・労働安全など持続可能な農業・農場管理を行っている。また抜き打ちによる残留農薬自主検査や、出荷追跡(トr-サビリティ)も充実した取り組みも行っている。 |
産地の気候や環境 |
八代地域は温暖な気候と球磨川の上質な水に加え、藩政時代からの干拓で開かれた広大な平野部は海であったがゆえにミネラル分が豊富に含まれる。この豊かな環境は農産物なら何でもできるといわれるほど。 |
生産する際のこだわり・心がけ |
当組合の生産者テーマ『一個のトマトに真剣です』。 栽培休耕期間を設け、長い栽培期間に耐える地力を蓄え、期間中トマトにやさしい環境づくりを実施。安全で美味しいトマト作りと整然とされた選果選別に手を抜かない事を心がけている。 |
栄養と効能 |
リコピンによる抗酸化作用は血管の老化を防ぎ、血流が改善され様々な疾患の予防に繋がる。 また最近では『エクスレオサイドA』が発見され、血管に脂肪がつきにくくする働きがあるとされている。 |
良い物の見分け方 |
① おしりの部分の[スターマーク]:放射線状の線が均等で大きいもの② 水に浮かべて沈むもの:比重が重いため、ずっしりとしたトマトは果肉が充実 |
購入後の保存方法 |
厳寒期:常温で保管。 暖かい時期:冷蔵庫で保管。食べる前に常温へ。 |
産地のホームページ |
JAやつしろの公式ページ https://www.ja-yatsushiro.or.jp/ |
情報提供/出演者 |
JAやつしろ トマト選果場利用組合 林 晃生さん |
4/1放映 三浦市 本春キャベツ
商品名と品種名 |
三浦半島産 本春(ホンパル)キャベツ/金系201号 |
産地について |
神奈川県南東部に位置し、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで二つ星を獲得した「城ヶ島」森・干潟・海の生態系が残っている「小網代の森」等魅力あるスポットを有します。三崎マグロ・三浦大根・三浦スイカ・こだわり南瓜等特産品があります。 |
生産を始めたきっかけ・歴史 |
三浦市でのキャベツの栽培はダイコンに次いで歴史が古く、1892年頃始まったとされています。文明開化と共に西洋料理伝来、その後トンカツの普及に伴い付け合せのための生食用キャベツの需要があったと考えられます。1965年には固い寒玉系品種から、本春(ホンパル)キャベツの主力品種でやわらかくて甘みのある「金系201号」が導入され、現在につながる栽培スタイルが確立されました。また、この時期に産地の大規模化と共に国の指定産地となり、現在に至っています。 |
生産方法の特色味の特色 |
本春(ホンパル)キャベツは収穫・箱詰めの工程をすべて畑にて行います。食べ頃の本春(ホンパル)キャベツを見極め・拾い切りした後すぐに箱に詰めるため、余計な接触がなく傷みを最小限に抑えたまま、消費者へお届けすることが可能です。三浦市産本春(ホンパル)キャベツの最大の特長はやわらかさです。新芽のように柔らかく、かつ「若々しさ」を味わう事が出来ます。サラダなど生食ではレタスのようなフワフワとした食感を、スープなど煮込めば甘くトロトロとした味わいになります。 |
今年のでき具合 |
今年は十分な寒さになりましたので、甘みを蓄えた本春(ホンパル)キャベツとなっています。雨も少なく干ばつ傾向の冬でしたが、朝晩の温暖差や農家さんの細やかな水やりによって今年もふんわりと育っています。 |
安心安全について |
三浦の本春(ホンパル)キャベツは高品質な生食用キャベツとしてのイメージを強調し、安全性や食味の良さを全面に押し出して販路の拡大を行ってきました。そのためにも、低農薬・低化学肥料栽培技術を確立し、技術に裏打ちされた安全性を、日々考察し、販売戦略の中心に据えています。土壌診断は毎年実施、残留農薬等の検査等、安心安全に関することは今後の産地の維持発展のために重要事項として取り組んでいます。 |
産地の気候や環境 |
本春(ホンパル)キャベツの病害を予防するため、一般には薬剤を使用しますが、三浦市の一部では、環境への負担が少なく省資源的な方法として太陽熱を利用した土壌消毒法に取り組んでいます。海のミネラルを豊富に含んだ土壌は本春(ホンパル)キャベツを始め野菜の栽培に適しています。農業に恵まれた環境のため年2~3作の輪作を行うことが可能で、高い生産性を上げる農業が営まれています。 |
生産する際のこだわり・心がけ |
シーズン出荷前に農家を集め出荷基準を職員が説明する目合わせは毎年必ず行い、良い選別を行うためのポイントを確認し合います。また、選別検査を毎日集出荷場にて行い、厳しいチェックを通過した本春(ホンパル)キャベツのみを出荷しています。また昨シーズンから3月中旬~4月末までの期間限定で本春(ホンパル)キャベツを出荷しています。本春(ホンパル)キャベツというのは「’本’当の’春’キャベツ」という意味で市場関係者から呼ばれている名称でありそれが商品名となっています。 |
栄養と効能 |
ビタミンB1、B2はレタスと同じくらいで、全体としてはビタミンCが多い野菜です。また、抗潰瘍成分と呼ばれるビタミンUのほか、各種の酵素も多く、ジアスターゼ、ペプシン、トリプシンも豊富で、胃腸薬キャベジンでお馴染みの通り、胃腸障害に効果的に働くと言われています。また、アメリカ国立がん研究センターの発表では抗がん作用がある野菜ということで注目されています。これは生のキャベツを刻んだ際に発生するイソチオシアネートの働きであることが分かっております。 |
良い物の見分け方 |
本春(ホンパル)キャベツの場合、通常の寒玉(冬系)キャベツとは反対にずっしりと重いものはお勧めできません。葉の巻きも密度の濃い寒玉キャベツとは違いふんわりとやわらかな、しかし弾力のあるものを選ぶことがポイントになります。また切り口が500円玉程の大きさで黒ずんでいないものを選びましょう。頭の部分がテカテカと光っている場合には薹(とう)立ちが考えられ、苦み、葉の固さが目立つようになります。 |
購入後の保存方法 |
茎の部分に栄養が吸い取られ、腐り始めます。茎の部分をくり貫き、水に浸したキッチンペーパー等を詰めて野菜庫にて貯蔵すると鮮度が保ちやすくなりますが、旬の時期が大変短い野菜になりますので長く保存することなく、1日で食べきることをオススメしています。3月末~4月末までと旬の時間がとても短いので旬を意識して、時期を逃さず味わって頂きたいと思います。 |
産地のホームページ |
三浦市農業協同組合の公式ページ http://www.ja-miurashi.or.jp/ |
情報提供/出演者 |
三浦市農業協同組合 三上沙織さん 三浦裕也さん |